2020/09/27

労働

 今日は朝から補講的なバ。当然皆さん進捗状況がよろしくないかと思いきや結構ばらけている。ヤバめな人の後押しを頑張ったが中々上手く行かず。力量未だ先輩に遥か及ばずといった所。後は本番前に本人がどれだけ出来るかに依存しそう...

 

行動

 バ後はラーメンを食べて映画へ。劇場版ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンを観た。

 昨年の劇場版外伝は去年に見た。エミリーの話の善さはよく覚えている。テレビシリーズは見ていないので、今回初めて本筋の話に触れることとなった。以下ネタバレ。

 

 

 

 

 

 

 結論から書くと、本当に素晴らしいお話だった。外伝と同様「思いを伝える」というテーマで貫かれている。道中困難も抱えながらも大切な所で思いが届き、送受双方の感情が溢れ出るシーンは大変な威力がある。特に病気の子*1が危篤の所でやっと友人と通じた所、更に手紙が届けられた所は畳み掛けるような流れで思わず涙してしまった。恐らく映画で泣いたのはミュウと波動の勇者ルカリオ以来で、自分でもかなり驚いている。

 年端も行かぬ子の諦観にはかなり上位の辛さを感じさせられた。屈折していても聡明さと素直さを感じさせるヴァイオレットとの会話も印象深い。自分が危篤なのにヴァイオレットの幸福を喜ぶ善性、頼むから生きてくれという気持ちにさせられる。手紙の内容は平凡そのものだが、少年の今までを見ているとこみ上げるものがある。手紙で真っ直ぐに愛を伝える場面、生前に伝えられなかったな.../ええ子やな.../ままならね~~!!などの気持ちがないまぜになって大変だった。それだけに直前の最期の電話は大変な救いになっていて良かった。同情も哀れみも無いどころか謝罪から入る友人、マジで良い友人を持ってたんだな...と見ていて感心した。あのシーンは電話・手紙・電信それぞれの長所を如実に示していて、そこも良かったなあと思う。

 本編たるヴァイオレットの人生も印象深い。前半生と現在の生き様を見ると幸せになって欲しいという思いで一杯になる。少佐生存の話が出てからの感情の動きようは見ていてハラハラさせられる。上司氏に色々代弁して貰うこととなった。拒絶の所はお互いどうにも分かるだけにままならない(ちょっと少佐もエゴエゴとは思うが...)。ドール業を選ぶのか?マジでここで幕引きなのか?ままならんのか!?と思わせてからの大佐からの海ダイブからの一連の流れには心の底から祝福がやまなかった。海ダイブと崖ダッシュは流石に驚いたが、引きの島の図で浅瀬の広がりが見えていたので一安心。でもあの船接岸できるのかな...... 最後の最後だけは言葉によらない思いの伝達という所も最高だった。サムズアップや指切りも、同様の象徴であったように思う。

 外伝もそうだったが、過去・現在の使い方も上手かったなあと思う。博物館の展示は職業が廃れた後の幸福があって良い。職員の人との距離感が妙にリアルだったことも印象深い。島への再訪では、結末の後がHappily ever afterであったことが直接の描写無くとも感じられる。後が述べられた時は代筆止めちゃうのか......と少し寂しい所もあったが、ドールで無くとも続いていたのは嬉しかった。

 この作品に限らず、近世ヨーロッパモチーフにはかなり惹かれる。しかし、その辺の歴史の流れはあんまり把握できていない。もっと勉強すべきだろう。特にエネルギー周りの開化の流れは把握しておきたい。

 

 観た後は色々考えながら歩き、うっかりパンフを買い忘れ、劇場に戻って買おうと思ったら売り切れていた。無念。いずれ新宿とかで買う。

 帰宅後、入場者プレゼントの包みを開けたら小冊子で驚いた。島に行って以降のこちらの心情とかなりシンクロする内容だった。しかしベネディクトさんの方がはるかに上手である。年季が違う。

*1:カタカナの人名を覚えられない...