八月二十六日

研究

 久々のラボである。

 前の方のイベントについて色々調べた。好条件だが、見えないのがつらい。

 後の方も準備出来次第やっていきたい。

 

読書

 「偽史山人伝」(詩野うら)

 大好きなWeb漫画の単行本版。しかも最も気に入っている作品が表題作である。

 前作は認識と時間に関する話が主だったが、今回は伝統?怪奇?SF?といった方向に寄っている。少しずれた世界のお話が詰まっている。

 表題作はリアリティが尋常でない。有りそうな歴史、いたであろう生物、見覚えのあるお話の全てが「偽史」なのだ。それに対する人々の行動も異常にリアルで、ヤマビトの風体だけが現実離れしている。

 パロディも豊富で、虚実の境があいまいになっていく。

 やっぱり柳田国男の山人から着想したんだろうなあとは思う。初っ端から山の人生→山人の生だし。山の人生では下野の人が山に入って狂うことが時々ある、なんて話もしていて、偽史のビッコそのものである。締めの一ページといい、自分が知らないだけで、本当はいたのではないかと思わされる。

 そこに続くのが姉の顔の猫・現代路上神話で最高だなあと思った。どれも書かれているものは突飛な生き物(と神様)なのだが、書かれている話は現実味を帯びている。いるかもしれない...その辺に... 現代路上神話はどこか都市伝説みがある。それだけなら不思議怪奇な話で閉じた所を、最後急に寄ってこられてぞくっとした。

 感情描写も緻密で、風景は異常なのに心情を煽ってくる。人のように立つ、罪深くて好き。

 描き下ろしはその流れの集大成であるように思える。とはいえ未熟で、話の全貌を掴みかねているので、何度でも読む。

 

食事

 朝はパン。

 昼は学食のつけ麺。

 夜は忘れた。