七月四日

 

 ・お出かけ

 日帰りで鎌倉に行った。詳細は別に述べる。

 鎌倉は歩くだけでも滅茶苦茶楽しいと分かった。ただでさえ山がちな地形と魅力的な住宅街が続くというのに、次々と旧跡名所が現れて全く飽きない。 

 紫陽花もとても綺麗だった。ピークは少し過ぎたが、お陰で混まずに見られた。所狭しと並ぶ寺の紫陽花も素敵だし、街中を歩いているとひょこっと出てくる植込みの紫陽花も素晴らしい。緑を背にした青や桃色はとてもよく映える。

 

 文化的にも興味深い事柄が沢山ある。横穴墳墓のやぐらがこの土地にほとんど特有のものであると初めて知った。劣化の激しさなどに石質が絡んでいてとても面白い。落石注意の看板や、切通とやぐらの一致、露出した岩盤など見て旅行中に色々考えていたが、石質と盆地都市という点で繋がりを見られて嬉しい限りである。

 鎌倉前期に活躍した源氏と後期に活躍した北条氏の祀られ方の違い(後者の方が盛大な傾向にある)、明治に入って天皇側で戦った人々が祀られだしたこと(この頃足利尊氏が逆賊扱いされていたことで有名)など、宗教の方も興味深い。それ以上に禅宗の一大拠点である。建長寺は修行の場としての性格を色濃く残していた。密教に比べると山でなく平地に修行の場を置いているのが特徴的な気がする。鶴岡八幡宮や荏柄天神社など全国に名だたる神社も存在する。八雲神社・八坂神社の天王信仰が強い理由についてはもっと調べておきたい。そもそも鎌倉が鎌倉時代/幕府滅亡後にどのような都市であったかも知る必要がある。

 特筆すべき事柄として、腹切りやぐらで鎌倉武士の子孫の方に会ったことが挙げられる。腹切りやぐらは鎌倉幕府滅亡時に奮戦し、追い詰められて自害した幕臣百数十名を弔ったやぐらである。祇園山を越えるついでに拝もうとしたら、その幕臣の子孫と仰る方がいらした。この日は旧暦五月二十二日(後で調べたら若干違ったが)、鎌倉幕府滅亡の日であり、先祖に線香を供えに来ていたとのこと。偶然ながら重要な日に来られたことをありがたく思う。ただ、腹切りやぐらは入口にロープが張っており、肝心のやぐらに近づくことが出来ない状況だった。子孫の方曰く、去年はこうでなかったらしい。いたずらでもあったのかなと仰っていた。他所のやぐらの規制を見る限り、落石の危険に起因する可能性もあると思う。

 無限に楽しかったので無限に歩き回っていた。当初の予定では新江ノ島水族館も行くつもりだったが、はしゃいでいたら鎌倉で時間を使い果たしてしまった。はしゃぎすぎたせいか、山で転んで泥まみれになったり、また別の山で転んで足首をねんざしたりした。落ち着きを持っていきたい。

 とは言えまだ回り切れていない所もある。極楽寺の方は江ノ電で通った時に気になった。海獣の子供の舞台も近くに多いと思われる。江ノ島と合わせてまた行きたい。

 

・食事

昼はBセット(中華そば+焼き豚丼)。

夜は鰹の刺身。

 

TODO

 ・最終楽章読む

 ・般若心経を覚える

 ・よさげな観測を探す