十月十二日

行動

 急なことだし、予定は色々あったが、台風ゆえに身動き取れず。バイトも休みで、家でうろつく。

 積読を崩そうと試みるものの、ほとんどを寝て過ごしてしまう。全ては低気圧に責任がある。

 

読書

 「高い城の男」(フィリップ・K・ディック

 ナチスと日本が勝利した世界線アメリカの話。歴史改変物もSFの一種であることはこの本で初めて知った。架空戦記もその分類に入るのだろうか。

 ドイツの超科学やら、日本の役人やら、ステレオタイプな見方が強調されていて面白い。「アメリカのしょうもない古物をありがたがる日本人」の構図は痛快である。職人の品に国としての誇りを見出す敗戦国、という点で作中の米国と現実の日本が重なる所は興味深い。

 群像劇としての面白味もある。各種のイデオロギーを、登場人物のそれぞれが代表しているようでもある。明確なクソ野郎はドイツの将校くらいで、各人がそれぞれ己の職業・身分に信念を持っているのは、群像劇としてとても優れた所だと思う。

 最終的に、易が最重要要素となるのはよく分からなかった。内に求める田口氏と外に影響させるジュリアナという対比は面白い。

 

食事

 朝は無し。

 昼はスーパーのタンメン。

 夜は冷凍カツ丼。飯炊きに失敗してべちょべちょになった。