2020/03/14

行動

 13時起床。

 夕まで怠惰に過ごす。窓からは豪雪が見える。普段なら喜び庭駆け回る所だが、雪は先週飽きるほど見た。部屋の中に籠ってやり過ごす。

 午後はさ技師の新シリーズを途中まで見た。テンポが優れていて見飽きない。お約束展開が多発するのはロムハックの恐ろしさか。しかしこの投稿ペース、百年目までに追いつけるか怪しい。

 日没後はいつも通りRFA→風呂→夕食→MtGAとこなす。相変わらずゴロスランプ。軍団の最期をメインから撃たれるようになってきた。

 就寝前に読書。短編集と画集を読み切る。もう一周したら返しに行く。

 

食事

朝はパン。

昼は冷凍パスタ。

夜は鍋。

 

読書

半分の月がのぼる空(7~8巻)」橋本紡電撃文庫

 先述の通り短編集の巻。

「雨(前後編)」:話自体はあっさり。尺故か、やや展開が急に思える。しかし悪ふざけと里香の強キャラ描写の部分はしっかりしている。

 だが、6巻読んだ後では、楽しそうな学園生活があるだけでありがたくて仕方ない。時々に挿入される登場人物の将来観の話といい、事後談で読みたいものが詰まっている。夏目の悪ノリと寝言に見られる変わった部分/逃れられない(残さなければならない?)部分の描写が、個人的にはとても好き。

 8巻の扉絵を見てそこまで将来やるのかと驚き半分歓喜半分になったが、そこまでではなかった。マスカラスも含めて総勢出演である所も嬉しい。美沙子さんは空気。

「気持ちの置き場所」:他人への特徴的な対応が目立つ亜希子さんの、個人的な情動の部分が(彼女の芯が維持されたまま)描かれていたのが良かった。短編で丁度よく淡い恋愛物だった。伊勢の漁港の描写も興味深い。そして多田さん、登場巻が少なかったので、かの翁の活躍(?)を拝めて楽しい限りでございます。

「君は猫缶を食えるかい?」:意外と美味しいと聞くけどどうなんだろう.......行ってはいけない方向に興味が寄る作品。他の所でもそうだが、この人の文章は”回想や将来観の話がフッと思い浮かぶ程度に挿入されて戻る"という部分の具合が丁度よくて読みやすい。

「金色の思い出」:祐一の祐一たる部分が行動で、里香の里香たる部分が僅かな言動で、短いながらも確実に表されている。そして司の人外ぶりが作中一二を争うレベル。

「dragonfly」:まんぷく亭って実在するんですよね?必ず行かねばならない。自分なら特盛に負けぬ。

「市立若葉病院猥画騒動顛末記」:あとがきにある通りの悪ふざけ。小林喜多二。この2巻で多田さんの超人度がうなぎ登り。

「君の夏、過ぎ去って」:所違えど揺るぎない里香の精神が垣間見える。長期の闘病を経た人に宿るある種の儚い悟りのような感覚を、暴力ヒロインめいた少女性とうまく同居させたのが人物設定の巧みな所だろう。どちらも欠かさずブレずにずっと描いてくれたからこそ芯の通った彼女を読めたのだと思う。

 柔らかい夏目と小夜子さんは今となっては尊く見えるし、「雨」中の回想であった葬式のシーンが猶の事痛ましい。夏目.......

 

 独立した恋愛物の短編としても好きなものが幾つかあった。本編は人の生死とそれに伴う選択の描写が強く、とてもスルっと読める作品では無かった(それが良いのだが)分、大団円後に日常を垣間見るような姿勢で読めるのはまた有難い。

 

山本ケイジ画集 半月」山本ケイジメディアワークス

 題の通り画集であり、各種媒体に乗せられた漫画等の再録が主。しかし書き下ろしの掌編も付属していて、それにおける絵と絡めた演出は凄まじいというほか無い。いくらか予想はしていたが、捲って目にしたときはもう良かったなあとしか言えない。願わくばこうあってほしい。